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そのコインの解説には、グレードが書かれています。ここでは、グレードの意味をご案内します。
グレードとは
グレードは、コインが製造時の状態をどれほど維持しているか?を示します。
コインは、流通すると次第に摩耗して、デザインが見づらくなります。また、傷がつくこともあります。摩耗や傷が大きいと、グレードが低くなります。
また、グレードは製造時の状態にどれほど近いか?を示す指標のため、コインを磨いたり傷を修復したりして人為的に手を加えると、価値が劇的に下落します。
このため、汚れを見つけたらきれいにしたくなりますが、手を加えずそのまま保管すべきです。
以下、7つのグレードについて確認しましょう。
・完全未使用(FDC)
完全未使用とは、未使用の中でも状態が良いものを指しますが、傷が全くないという意味ではありません。
金や銀で作られる現代の記念コインの場合は、傷が全くつかないように細心の注意を払って作られます。
よって、保存用のケースから取り出さなければ、無傷の場合が多いでしょう。
しかし、その他のコインについては、そこまで注意を払って作られません。保管や運搬も、比較的手荒いです(金属なので、腐ったり割れたりしませんし)。
そこで、造幣局から出荷された時点で、既に傷がついている場合が少なくありません。この種の傷は、流通の過程でついたものではないので、減点対象になりません。
・未使用(Uncirculated)
流通の痕跡がない状態のコインです。
完全未使用の欄でご案内しました通り、保管時についた傷がありますので、全く傷がないという意味ではありません。
・準未使用(Almost Uncirculated)
わずかに流通の痕跡があるものの、デザインの詳細まで確認できる状態です。
コインのデザインのうち、最も盛り上がった部分に、わずかに摩耗の痕跡があります。また、製造時の光沢につき、概ね半分以上が残存しています。
・極美品(Extremely Fine)
製造時のデザイン全体うち、95%前後が残っている状態です。コイン全体に摩耗が見られます。
・美品(Very Fine)
製造時のデザイン全体うち、75%前後が残っている状態です。
・並品(Fine)
製造時のデザイン全体うち、50%前後が残っている状態です。
・劣品(Very Good)
製造時のデザイン全体うち、25%前後が残っている状態です。
収集対象となるコイン
コイン収集の対象となるグレードですが、コインが発行された時期によって変わってきます。
新規に発行される現代コインは、未使用または完全未使用がコレクションの対象となるでしょう。また、発行後の年数が概ね100年以上経過しているアンティークコインについては、存在自体が貴重という例もあります。
この場合、完全未使用を常に求めるのは無理がありますので、準未使用や極美品もコレクションの対象になります。
このように、コインによって収集できる最高位のグレードが変わってきます。
業者ごとにグレードが異なる
このグレードですが、上の解説を見ても明確でないことが分かります。流通時に付いた傷の多さや傷の深さは、コインごとに全て異なりますので、グレードは鑑定する人の目利き次第ということになります。
このため、コイン業者に出向いてグレードを見ても、コインの状態と不一致なのでは?と感じることがあります。
これは、PCGSやNGCといった米国の大手鑑定業者でも同様です。これらの大手鑑定業者内では、一人でなく何十人もの鑑定士が鑑定していると見受けられ、鑑定士によって技術力に極端な差があると予想できます。
と言いますのは、「これはどう見てもおかしいだろ…」というグレードになっているコインに出会うことが珍しくないためです。
どう見ても変だろ!という鑑定に出会ったら、その鑑定をした業者とは別の業者に再鑑定に出す例もあります(私はやったことがありませんが)。
これをするとお金と時間がかかりますが、適正な鑑定を得るためには仕方ありません。
鑑定を利用して儲ける方法
ちなみに、この「コインの実際のグレードと鑑定の数字に大きな差がある場合」を利用して儲けることもできます。その方法ですが、いたって単純です。
ちなみに、枠内の方法解説で出てくる「スラブ」とは、コインを封入するためのプラスチックケースを指します。
儲ける方法その1
まず、本来のグレードは高いはずなのに、あからさまに低グレードで鑑定されているスラブ入りコインを見つけます。
そして、そのコインが低グレードの価格で販売されていたら、買います。そして、スラブを破壊して再鑑定に出すか、あるいは素晴らしい目利きを持ったアンティークコイン業者に売却します。
儲ける方法その2
まず、本来のグレードは低いはずなのに、あからさまに高グレードで鑑定されているスラブ入りコインを見つけます。
素晴らしい目利きを持ったアンティークコイン業者では、本来のグレードで販売しています。そこで、適正価格で買いますが、そのまま転売します。
すると、一般の人々はコインの鑑定眼がありませんから、スラブに書いてある高グレードの価格で買ってくれます。
この方法で儲けるには、自分自身が「コインを見る目」をある程度持っていることが必要です。
完璧でなくても構わないので、自分の得意分野のコインなら大体わかる、くらいでOKです。あとは、グレードがおかしなことになっているコインを探せばOK。
知識はお金です。目利きという知識がない場合、損するか得するかは運の要素が出てくるということになります。